究極のお嬢さん芸

すきなことを、すきなだけ

12/16 Northern Ballet The little mermaid matinee Leeds Grand theatre

 

初ノーザンバレエを本拠地リーズで見てきました。なんというか、作品以上にあの劇場で、バレエ団の本拠地で観れたことが素晴らしい経験になりました。
まずは作品について。

正直なところ、悪くはないけれど、というのが印象です。特徴的なパドドゥやシーンがあるわけでもなく、2枚の壁を動かすというのはミュージカルマンマミーア!、マペットがでてくるのはミュージカルライオンキング、とか他の作品がチラついたのも事実です。音楽も聞き馴染みはいいけれど強く残るものでもなかったかな。照明は海の中と陸上の差がよくわかって美しかったです。衣裳はちょっとロイヤルバレエのwinters taleの2幕を思い出しました。

もちろんわたしの勉強不足ではありますが、ダンサーさんたちの特徴がよくわからないまま見た分、カンパニー全体が1つの作品に集中して舞台にあげていることがとても伝わってきました。舞台の上で気が抜けて役が抜けてる人、1人もいませんでした。またこうソロだから見せ場!って感じのダンサーさんがいなかったのもすばらしかったです。もちろん古典はそういうもんなのでそれでいいのですが、こういった作品ではせっかくの美しい物語が台無しになってしまいます。
それが一切なく物語に集中することができました。

そしてダンサーさんたちのレベルもとても高かったです。バレエにおいてテクニックは表現の一手段というのがわたしの意見なのですが、それを皆さんが体現しててもう心配要素ゼロ。最高。

ではリーズでこの作品を見れたということの幸せな点を書きます。
わたしはずっと漠然と考えてたことがあって、今までは最先端でトップのもの、そういったものを発信することに憧れてました。だからロンドンだと本当にいろんなものがたくさんみれます。ロイヤルバレエ団もそうですよね、常に新作を発表してます。
ただ本当にここ最近、自分の中でも、そして何人かの尊敬する人からも、それだけ好きならなおさらわたしがその素晴らしさを伝えていくことを意識しなさいと言われてきました。たしかになって思います。でも例えばわたしの好きなバレエや舞台ってやっぱりちょっとポッシュで一般向けでないわけですよ。更に新作とか実験的になってくると、余計狭まるわけですね。それをどう広めていくか、両立するのかって考えてました。
でも今日、リーズでちょっとその答えみたいなのをフワッと感じれた気がします。
土曜のマチネ、クリスマス前だったのもあって客席はお子ちゃまたくさんいたんですね。わたしのまわりは特におちびちゃんたちが多かったです。正直、土曜のマチネって微妙だなっていつも思ってたんですが、なぜか今日はそんなこと感じませんでした。
わたしの横に座ったのがパパと4.5歳くらいの姉妹の3人組で、お姉ちゃんの方が特にとても嬉しそうだったのですね。
ずーっとニコニコしてて、お父さんにもなんか話してて、わたしにも笑いかけてくれたり。
で、舞台始まると基本集中して見てるんですよね。もちろん小さいからお父さんに話しかけたりモゾモゾしてる時もあるけど、声は囁き声だしモゾモゾだってお父さんが構ってあげると落ち着くわけです。劇場全体がそんな雰囲気で、それがすごく心動かされました。なんだろね。
ノーザンバレエはツアーカンパニーだけど、やっぱりリーズという都市が本拠地なんですよね。ロンドンはクレイジーだからアホみたいに劇場があるけど、リーズはロンドンほど多くないんです。でもリーズが他の街とは違うのは、自分の街にバレエ団があることなんですよね。
横のおちびちゃんが今日のバレエをみて何を感じたのかはわかりません。ドラマのようにバレリーナになることを決意して15年後にプリンシパルダンサーになってるかもしれません。でもそれって特例。ただなんとなく漠然と、お父さんと妹と3人でバレエを観に行って楽しかったって思い出が彼女のどこかには残ると思うんです。リーズだとそういう場所に劇場があって、その劇場にはノーザンバレエっていうバレエカンパニーがあるって、とても素晴らしいことだなって思いました。

 

いろんな選択肢があるということ、そのひとつが劇場であったりバレエであったりで、リーズでは確実にそれが根付いていました。

なんかもう、あえて軽くいうけど、すごくいいよねー!そしてそれを提供できる人になりたいと思いました。