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woolf works感想 

ウルフ・ワークス レビュー

実は4/9にもう書いていたんですが、アップしてなかった笑

では以下からどうぞ!

 

 

ロイヤルオペラハウスシネマシーズン、ウルフ・ワークスを見てきました。
観たかったんですよーずっと!だからまず純粋にうれしい。

それではレビューを。

まず全体的な印象として、ウェインの作品は照明がすばらしいですよね。
たとえばリアムの(白鳥が楽しみすぎて!!!!!!!)「フランケンシュタイン」、カルロスの「ドン・キホーテ」「カルメン」も照明が暗すぎてダンサーが見えづらいという本末転倒な場面がたくさんあったと思うんですよ、正直。
ただ今回の「ウルフ・ワークス」にそれは見受けられなかったなぁと思います。暗いしスモーク焚くし、すげーカッケーレーザービームとかでてたけど、観づらいなとは思わなかったです。これ。重要だと思います。


やはりウェインの作品は哲学的でとてもむずかしくて、くねくねしてるーしか思わなかった自分がむかしいましたが笑、「ウルフ・ワークス」はとてもエモーショナルで純粋に美しかったです。
アレッサンドラ・フェリの存在、表情だけで胸がくるしくなる感覚がありました。
あと1幕のあかねさんとエド・ワトソンのパドドゥはすばらしかったですね。今のロイヤルでこの組み合わせが一番叙情的なカップルになりうると思いました。ちょっとこのカップルでジゼルとか見てみたいかも。
1幕はベアトリスちゃんとフランキーちゃんがきらきらしてて動のイメージ、そしてあかねさんが叙情的な静のイメージでした。それを支える実力派男性陣という感じですね。

2幕は一番フィジカルでエッジ効いている、とてもウェインらしいバレエでした。
自分が意外にもエレクトロニクスな音楽を楽しんでて、食わず嫌いはよくないなと実感しました。
ポワちゃんとマックレーくんの身体性の高さは本当にすばらしかった。
ポワちゃんて結構コンテをバリバリ踊れるよね。やっぱり目を引きます。
マックレーくんもああいうエッジ効いてるのを踊らせたら輝くなぁとおもいます。
こんどマイヤリングでルドルフを踊るようですが、そういった役が踊れるようになってくるとまた深みが増すのかなと思います。
彼はとても実力があるけれど、まだまだこれからですし、ここでエッジが効いているだけではない役も踊りこなせていくと、一段上がれるダンサーになるのでは、と思います。えらそーでごめんね。笑。
ここでもエドに目がいってしまいます。
なんだかんだ2幕が一番わたしはすきでした。

3幕の波、一瞬東映?と思ってしまうのは日本人の性でしょうか笑?
そんな冗談はさておき、2幕とは打って変わりとても情緒的でした。
やはりヴァージニア・ウルフの存在がすべてでした。
アレッサンドラ・フェリすごいな。本当に一挙手一投足に意味があるし、意味をもたせることができるダンサーなのだなと感動しました。
それをさりげなく支えるフェデさんの誠実力がすばらしかったです。
ラムちゃんの表情もとても慈愛に満ちたやさしいものだったのも印象的でした。
あの朗読、あの内容、本当に胸がえぐられる。
めぐりあう時間たち」でも読まれてますが、愛となんとか狂気を抑えているけれど、どれでも見え隠れする狂っていく感覚が突き刺さります。
あの苦しさをフェリはとても美しくはかなげに、でも意思をも感じさせるように表現していたと思います。

この作品はやはり難しいし、みんながみんな楽しめる作品ではないと思います。
でもやはりなにか胸に突き刺さるものがあるし、特に3幕は心えぐられるほどの感動をうける人もいるのではないかと思います。
こういった作品を上演し、ライブシネマで世界中に配信することができる、というのがロイヤルバレエの強さだなとしみじみ思いました。