親子が強引に引き離されるってストーリーが苦手で、(ダンボとか、もう本当つらくなる)今までなんか適当にしかみてこなかったのですが、覚悟決めてみたらとてもおもしろかったです。

これはサントラのジャケットですが、映画ポスターより好き。
もう10年以上前の映画なのでネタバレ含みます。
この映画でわたしが好きだなぁと思ったのは、サムが最後自分の思いを、自分から自然にルーシーの里親であるランディに打ち明けたことだと思います。
そこに至るまでしっかりと丁寧にみせていることですごく説得力があったし、みてて納得できました。
サムが、ランディはルーシーのことを大切に愛してくれること、決してサムからルーシーを引き離そうとしている訳ではないこと、っていうのを理解し、またルーシーもランディを心の底で信頼していることをサムが見抜いたからこそ、あの告白に繋がったんだなぁっていうのが本当にスッと入ってきました。
その前に弁護士のリタから親権は里親に譲るけど面会権を主張すればほとんど共同親権と変わらない、という案がさりげなく提示されていて、きっとあの後の裁判でサムはこんな感じを主張するのかなってのをうまーくさりげなく示してて本当破綻がなかった気がします。
だから特に説明がなくてもあの最後のサッカーのシーンで安心するんですね。
確かにパニックになっていくサムが痛々しくて辛いのですが、アメリカの裁判なんてあんなもんだ(全てドラマと映画からの受け売り笑)!
ただやっぱりどうしてもソーシャルワーカー側の○○だから○○だ、っていう感じで決めつけにかかっている感じが嫌でした。
こういうのって大なり小なりみんな似たような経験があるのかもしれません。
もちろんサムのような人生が変わるような場面ってわけではないけど、わたしもなんとなくこの人はわたしの考えを聞く気がなくて、どうしても悪い方向に決めつけたいんだなぁっていう感じの人にあったことあります。
だからこの映画をみて思ったのは多分自分の当たり前は誰かにとっては違うことかもだし、やっぱり目の前の相手をちゃんとみなくちゃいけないんだなぁと実感。
あとミシェル•ファイファー演じる弁護士リタが、正義感燃えるタイプではなく見栄から引き受けた感じがよかったです。
リタがそんな感じの弁護士だったらきっとこの映画はとても説教くさくなってしまう気がします。
本当にこの映画押し付けがましくなくて、でも自分に出来ることって何かなと自然に考えるきっかけをくれたのでよかったです。